INTERVIEW卒業生インタビュー
前田 伸一さん 【 2007年卒 】unplugged/
代表
お客様の個性や魅⼒を際⽴たせたい
私は写真を撮るのが好きなのですが、何気ない風景の中にある「切り取りたくなる瞬間」を求めて、カメラを片手に歩き回っているうちに、いつの間にか街⾏く⼈たちの良い⾯、輝く部分を無意識に探すようになっていました。代表を務める美容サロン『unplugged』においても、お客様が引け目を感じている(かもしれない)部分を無理に隠すのではなく、その⽅の個性や魅⼒を際⽴たせることができるカットやスタイリングをトータルな視点で提案しようと心掛けています。もちろん、それを可能にするための技術を磨いていく努⼒は⽋かせませんが、お客様がそれまでとは違った新しい⾃分を発⾒して喜ぶ表情を目にするたびに「美容師になって良かった」と思っています。
美容師を志したのは直感から
高校生になっても、将来、⾃分が何になりたいのかわからず思い悩んでいたのですが、ある時、なりたいものが⾒つからないなら、逆に、なりたくないものをつぶしていこうと思い⽴ち、ノートに書き出していくことにしました。その結果、技術職という選択肢が残りましたが、あまりにも漠然としていて⼾惑うばかり…。そんな時期に髪を切りに⾏った美容室で「じゃあ美容師になったら」と⾔われた瞬間「それだ!」と直感。待ち時間やカットしてもらっている時、雑誌などには目もくれず、美容師さんの⼿の動きを眺めているのが好きだったことを思い出し、ずっと前から「美容師の仕事に興味を持っていた⾃分」がいたことに気づくことができました。
KANBIでの学びと留学体験が美容師としての原点
⼀番の思い出は⼊学前から目標にしていた校費留学でロンドンに⾏ったことです。⼊学当初は良くも悪くも目⽴たない学⽣だったと思いますが、選考試験が迫る1年次後半になると⼀気にスイッチが⼊って夜遅くまでカットの練習に励むようになり、試験も無事に合格。研修先のサスーンアカデミーではカットの理論と技術を学ぶだけでなく、実際にお客様の髪をカットしました。その際、お客様の嬉しそうな表情やお褒めの⾔葉にダイレクトに接して、誰かに喜んでもらえる美容師という仕事の魅⼒や楽しさを体感できましたし、留学という目標を設定して、それをクリアする達成感を味わったことで勉強に対する積極性は段違いに高まりました。
美容学科 / 2007年卒 /
高校時代は⾳楽やダンスに熱中していた前⽥さんだが、⾏きつけの美容室で掛けられた“美容師になればいいのに”の⼀⾔に触発されて美容師の道へ。「⼀度は都会に出たい」と考え、地元(愛媛県宇和島市)から⼀番近い都会の⼤阪で専門学校を探した結果、オープンキャンパスで出会った学⽣たちの「勉強を心から楽しんでいる雰囲気」に惹かれてKANBIに⼊学。卒業後は東京の有名サロン『ACQUA』に就職。その後、フリーランスを経て、2019年、元同僚2⼈とともに表参道に『unplugged』をオープン。サロンワークのほか、イベント企画やフォトグラファーとしても活動している。